第39話・ラビット流、内定術

[前回までのあらすじ]
 ラビットだけが景品をゲットし、少し嫉妬を感じた海ちゃん。
 とりあえず本来の目的であるラビの内定先を聞くために居酒屋に入るのだが…

第39話「ラビット流、内定術」

 居酒屋にいく前に、少しヨドバシカメラに二人は行った。
 プラプラと中を見て、ガシャポンコーナーに向かった。
「いやはや、たくさんあるなぁ。お、このガンダムのやつほしいなぁ」
「ん?これはとても気になる…」
 そういうとラビが一つのガシャポンを見入っていた。
「どれどれ…って永井豪のキャラクターガシャポンじゃねーか」
 ゲッターや何やら悪の親玉っぽいフィギアが見本としてあった。
 確かに海ちゃんも興味をひかれた。
「よし、海ちゃん、俺はやってみるよ」
 そういって200円を入れてラビが回してみると…
 ………出ない(汗)
 というかグルグル回るだけで、一向に商品が出てこない。
「おいおい、ぼったくりかよ~(笑)」
 海ちゃんがここぞとばかりに大笑いした。
「笑いごとじゃなぞ海ちゃん!すまんが店員を呼んできてくれ~」
「仕方ないなぁ。ちょっと待ってな」
 そういって海ちゃんがカウンターまで行き、店員さんに声を掛けた。
「あのーすんませーん」
 一人の店員に声を掛けると、その店員は海ちゃんの顔をじっと見て…
「あれ、海ちゃんじゃないのよ」
 と店員から言ってきた。
(だ、誰だー!)
 と海ちゃんはかなり焦った。
 な、なぜ私の名を知ってるんだ、このわかぞーは!
 と思いながらも、ネームプレートを見てみると、「いーちゃん」と書いてあった。
「あーー!いーちゃんじゃん!こんなところで何やってんの!?」
 そう、海ちゃんの1年からの知り合いであった。
「いや~ヨドバシに受かってさ、今月から研修を兼ねてアルバイトしているのさ」
「へぇ~そうなんだぁ」
 ラビの事はすっかり忘れていたが、ふと思い出し、ガシャポンを直してもらった。
「海ちゃん来るの遅いよー」
「いや~すまんすまん、友達が働いていたからついつい話しこんでしまったよ。で、中身は何だったんだ?」
「今から開けてみるよ」
 そういって中を開けてみると…
「おお!」
「おー!」
 中身は…キューティーハニーだった。
「確かに永井さんの作品ではあるな」
「おいおい海ちゃん、よりによってキューティーハニーはおかしいだろ」
「ははは、女好きのラビにはちょうどいいじゃないか」
「うるせー!」
 そして二人はスガイ近くの居酒屋に向かった。
 海ちゃんの知り合いが働いているため、割引券をもっているためにここにしたのである。
「で、ラビちゃんよ。いったいどんな所なんだ?」

[次回予告]
 ついにラビの内定先について詳細を知る事になった海ちゃん。
 いったいラビはどのようにして内定を得たのだろうか?
 その真相にせまる!!

次回 最終話「ラビット、千葉を捨てる」にご期待下さい!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションである

原作 海ちゃん
制作協力 みっつ 

[海ちゃんからの緊急告知]


ラビット物語を楽しみにしていたみなさんには大変申し訳ないのですが、次回でラビット物語(正伝)は最終回とさせて頂きます。
細かい事は次回のあとがきで書きたいと思います。
それでは次回、怒涛の最終話をお楽しみ下さい!!



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